◯学歴は研究開発職で内定を得るために必要なの?
◯大企業の研究開発職はどれくらいの学歴があれば良いの?
◯実績と学歴だったらどっちが大事なの?
本記事では上記の疑問に答えます。
本記事の内容
- 学歴は研究職・研究開発職の内定に必須ではないが強力な武器になる
- 大企業の研究職・研究開発職は旧帝大・早慶クラスの学歴が望ましい
- 研究成果(実績)は学歴を凌駕する
- 学歴はただの資格。研究職・研究開発職はそれだけではダメ
修士で卒業後、大手企業で研究しているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)です。
就活では10社程度の企業にエントリーし、製薬・食品など幅広いジャンルの企業から研究職・研究開発職の内定を獲得しました。
よく「就活は学歴が大事!」という話を聞きますが、実際にどれくらい必要なのか気になったことはありませんか?
当記事では自分の実体験と、現在僕が所属する企業に多い出身大学を踏まえて、学歴と研究職・研究開発職内定の関係性についてお答えしますね。
- 学歴が無くてもやれるぜ!と思っている方
- 企業で研究をしたいと思っている方
- 心の中に学歴コンプレックスを抱えている方
目次
学歴は研究職・研究開発職の内定に必須ではないが強力な武器になる
研究職・研究開発職の場合、大手企業・中小企業・ベンチャーに関わらず学歴は非常に強力なアピールポイントになります。
なぜなら学歴は「研究に必要な能力を持っていることを示す証明書」だからです。
この記事を読んでいる理系のあなたには釈迦に説法だと思いますが、研究って勉強そのものですよね。
過去の情報をたくさん調べて、そのうえで世の中にない新しい研究を提案する…。
これは勉強が苦でない人じゃないと無理です。
企業側としては当たり前ですが、たくさん勉強してくれる学生さんに来てほしいわけです。
高学歴の学生さんであれば、勉強が好きか嫌いかは置いておいて「勉強を長時間続けられる能力」を持っているのは間違いないですよね。
「僕は周りよりも勉強ができます!」を証明するのが学歴なので、これは持っていると就活でとても有利になります。
大企業の研究職・研究開発職は旧帝大・早慶クラスの学歴が望ましい
じゃあ実際にどれくらいの学歴があれば、大手企業の研究開発職に就くことができるのか?
一個人の意見なので「絶対に正しい!」とは思っておりませんが、やはり旧帝大・早慶レベルは必要かと。
なぜなら僕が所属している企業の同期を見てみると、旧帝七大学・東工大・早慶出身がほとんどを占めているからです。
しかもそれは僕の世代がたまたまそうだったわけではなく、1つ下の世代も大体そんな感じ。
例えば、おそらく日本国民で知らない人はいないであろうソニー株式会社では、こんな情報があるようです。
ソニーは、2015年~2016年の2年間で442名採用しており、人数の多い順に慶應43名、早稲田40名、東大34名、東工大23名、東京理科大17名、阪大16名、京大16名、電通大16名、東北大15名…と続きます。
引用元:ソニーの出身大学・学歴について
東京理科大と電通大が入っておりますが、それ以外の上位大学は旧帝大・東工大・早慶ですね。
さらに、富士フイルム株式会社はこんな感じらしいです。
2015年~2016年の2年間には約140名程度が採用されており、人数の多い大学から順に慶應・早稲田19名、東大16名、東工大11名、東北大10名、一橋7名、京大・東京外大6名、北大・阪大5名…と続きます。
やはり旧帝大・東工大・早慶出身が目立ちます。
これらのデータを見ていただくとわかる通り、大手企業の研究職・研究開発職に就きたいのであればある程度の学歴は必要だと考えます。
とはいえ「旧帝大・早慶レベルの学歴を持っていない学生でも大手企業に内定をもらっている」という事実は、上記のデータからでもわかります。
どうすればその内定を獲得することができるのでしょう?
僕なりに1つ「これは間違いない」と思っていることがあるので、次項で紹介しますね。
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研究成果(実績)は学歴を凌駕する
研究開発職を目指すのであれば、本当に評価されるのは学歴ではなく研究成果(実績)です。
どれくらいの実績があれば最低限クリアか?については、Peingで回答した以下のツイート通りです。
東大京大でなくても製薬の研究職に就けます。
ただし「学歴」の差を覆す成果は必要です。例えば修士ならファーストで論文一本持っていれば選考通過できるのではと考えます。自分の経験上。
あと博士は専門外なので別の方にご質問くださいませ! #peing #質問箱 https://t.co/lJx8Zhg6u2
— くりぷとバイオ@研究職 (@cryptobiotech) December 10, 2018
東大京大でなくても製薬の研究職に就けます。
ただし「学歴」の差を覆す成果は必要です。
例えば修士ならファーストで論文一本持っていれば選考通過できるのではと考えます。自分の経験上。
あと博士は専門外なので別の方にご質問くださいませ!
余談ですが僕はバイオ系の基礎研究者、特に細胞生物学を専門とします。
実体験+友人の話を統合しても、「修士でファーストオーサー論文を1報もっている」は学歴を凌駕します。
ただし就活の選考時までにそれを為すには、論文のreviseを加味して、M1(修士1年)の10月くらいにはどこかのジャーナルに投稿している必要がある。
さらに10月に出すということは、7~8月くらいから全力で書いて間に合うかどうかって感じです。
特に自分自身で書くならなおさら。
学部4年の8月に院試が終わってから、1年以内に論文として投稿できるデータを取得する必要があるわけですから、中々に厳しいです。
それゆえ修士課程の学生がファーストオーサーで原著論文を1報以上持っていたら、企業人も凄いと思ってくれます。
優れた学歴が無くても、論文さえ持っていればその劣勢を跳ね除けることは十分に可能。
学歴コンプレックスで悩む必要なんて全くないので、しっかり研究に取り組んで学歴を凌駕する成果を創出しましょう!
ちなみに「研究にのめり込むのが重要なのはわかったけど、実際にそれをやると就活がおろそかになるのでは…」と不安になったあなた。
僕の両立ノウハウを詰めた下記の記事がおすすめです。
関連記事 誰でもできる研究と就活の両立メソッド【大手企業勤務の科学者直伝】
実際に数多くの企業から研究開発職の内定を獲得した僕が実際に行っていた方法論をまとめております。
真似してもらえば誰でもできるのでご興味あれば一読ください。
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学歴はただの資格。研究職・研究開発職はそれだけではダメ
学歴フィルターという言葉が就活時期になると騒がれたりしますが、学歴はただの「資格」に過ぎません。
持っていないよりは持っていた方が有利になるよ、という程度です。
旧帝大・東工大・早慶レベルの学生を易々と業績で蹴散らしてくる化け物もこの日本にはたくさんいるので、あなたがそれになれば良いだけです。
実際に僕もそういった化け物を何人もこの目で見てきましたので、結局はあなた自身がやるかやらないかに尽きます!
学歴程度でコンプレックス・劣等感を感じてモヤモヤしている時間が本当にもったいない。
すぐにモチベーションを「旧帝大・東工大・早慶の奴らをぶっ倒す!」に切り替えて、黙々と実験・就活しましょう。
でも本当に高学歴の人たちに勝てるのか…?と悩むあなた。
僕が人生のバイブルとして活用している書籍を下記に紹介しておきますね。
弱気になったときにはいつも読み返して、勇気をもらっている書籍です。
あなたの中でくすぶっている火を燃え上がらせてくれる良書だと思うので、良かったら是非ともどうぞ。
良き就活・良き研究室ライフをお送りください。
というわけで本記事は以上になります。
当記事が参考になったら、ぜひくりぷとバイオ(@cryptobiotech)のTwitterもフォローしてやってくださいませ。
ではではっ
理系学生に向けた就活ノウハウなどをまとめた記事もぜひどうぞ!
読んであなたの内定率をアップさせてくださいね。
関連記事 【理系院生の就活】研究開発職に就くためのノウハウ・方法論まとめ