■大学院で徹夜で実験・徹夜で資料準備するとか意味ある?
■徹夜で作業するとかナンセンスだよね?
■徹夜のメリットがあるなら教えてほしい
こんな疑問・ご要望にお応えする記事を用意しました。
ここで解説する『大学院で徹夜を経験するメリット・デメリット』を把握してもらえれば、『20代前半にガムシャラに研究する重要性』が理解できます。
なぜなら当記事では、基本的に土日ほぼなしで日付が変わるくらいまで研究していた自分が、企業人になって身に染みて感じていることを解説するからです!
結論を先にネタバレすると、『20代前半で肉体・精神の限界にチャレンジする経験』は社会人になってから大きく役立ちます。
「効率なんて良いから成果を出したい!」
「とにかく研究に没頭したい!」
とあなたが一度でも感じたことがあるなら、ぜひご覧ください!
なお記事の最後には『時間生産性を高めるために役立つ書籍』を紹介しております。
あなたの研究にとても役立つ書籍ですので、ご参考くださいね。
1. 研究室生活の目標が定まっていないなら➢B4~M2で意識すべき「達成目標」
2. 研究が進まないと悩んでいるなら➢研究が進まない学生にありがちな特徴
3. 研究テーマを変えたいなら➢研究テーマの見つけ方
目次
大学院生活で徹夜の研究…必要か?【肉体・精神の限界を知るためには有用】
結論からズバッと言いますが、『大学院生は時として徹夜が必要』です。
理由は以下の通り。
順々に説明します。
社会人で辛いことがあっても乗り越えられる経験が得られるから
大学院生で「徹夜」を経験して肉体と精神をすり減らしておくと『社会人生活が全然つらくない』です。
僕は大学院生の頃、朝9時~夜24時前後まで土日ほぼ無しで研究しており、徹夜も数えきれないほどしていました。
もちろん当時は徹夜を美徳に感じていたなんてことはなく、
と常に考えていました。
ただ大学院生活が終わり企業人になってみて最初に実感したのは、「え…社会人ラクすぎでは?」でした。
あの院生時代(地獄)と比べれば、社会人の素晴らしさたるや。
社会人になってもうすぐ「中堅」と呼ばれる年齢に差し掛かりますが、未だにあの地獄を超える状況に陥ったことはないです。
「徹夜なんてナンセンス」という意見は超正論ですが、正論から外れた行動を取ると予想外のメリットが享受できます。
さらに徹夜の経験は『肉体・精神の限界を自覚できる』ので、社会人での体調管理も苦なくできるようになります。
「30~40代になって徹夜すると命の危機を感じる」と先輩や上司からよく言われますが、20代ならそこまでの危険を感じないです。
徹夜が常習化するのは論外だと思いますが、『徹夜を苦としないメンタル』を身に付けておくと社会でとても重宝します。
徹夜を苦と思わないライバル(強敵)に立ち向かえるから
大学院でも社会人でも常々感じていましたが、本当にすごいひとは「ハードワーク×生産性高い」なんですよね。
長時間働くことが美徳とは全く思っていませんが、世の中で名を馳せる人は『ハードワークは前提』と考える人は多い。
たとえばPRESIDENT onlineの記事によるとプロサッカー界の至宝であるクリスティアーノ・ロナウド選手は、カリム・ベンゼマ選手にこう語ったとのこと。
成功するためには、ほかの誰よりも努力を重ねなければならない
また、この記事では次のように記述されています。
子供の頃の夢を実現するには途方もないハードワークを続け、学習・上達・前進を続けて近隣で一番になり、それから国で一番になり、やがて世界一になり、そしてそこにずっととどまらなければならない。
実際に僕が知っている知り合いにも、誰よりも研究し、誰よりも成果を出したと自負する人が何人もいます。
実際にその成果も申し分ない。
共通点は『ハードワークを苦にしていない』ということ。
僕よりも頭がキレッキレなのに、僕よりも朝早く研究室にいて夜遅く帰ったりが普通。
徹夜も平気、という肉体の限界を振り切っている人たちもいます。
世の中で勝ち残っていくためには『ハードワークは目的ではなく前提なんだ』ということをヒシヒシと感じます…。
徹夜以上のハードワークはないと思いますが、『いざとなった時に徹夜を辞さない覚悟をもつため』にも経験は大事かなと感じます。
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大学院で徹夜を経験した人間が社会人で感じたメリット
大学院で徹夜を経験した人間が社会人になって感じた具体的なメリットは以下の通りです。
- え、もう帰って良いんですか問題
- 何が起きても「大学院時代よりマシ」という思考になる
順々に説明します。
え、もう帰って良いんですか問題
企業の研究部署に配属されて1日目で感じたことがこれですね。
17時くらいになると上司の方から「キョウハモウカエッテイイヨ!」という呪文を唱えられました。
どうやら社会人は朝8時半くらいに出社すると17時頃にキョウハモウカエッテイイヨという呪文を言われるようです。
不思議な文化ですね。
結局訳もわからぬまま会社を放り出された僕は、そのままカフェに移動して4〜5時間くらい論文読んだりしてました。
大学院時代には17時に帰宅するなんてあり得ないことだったので、企業でのカルチャーショックに衝撃はしる。
これが企業…!と思った瞬間でもあります。
メリットというか嬉しい誤算の1つ。
何が起きても「大学院生時代よりマシ」という思考になる
社会人になってから今まで様々なトラブルや残業に見舞われてきましたが、この思考がかなり役に立ってます。
そもそも給料が出ている時点で大学院の頃よりも100,000,000倍マシです。
大学院時代は当然無給だし、日付が変わってから帰るのが普通だったので。
会社だと実験がトラブったり、急遽仕事を依頼されても「まあ終わるのが21時くらいか…帰って論文読めるぞ」と思うだけ。
大学院時代の研究で徹夜を経験することで、企業の荒波も平気で乗り越えられるようになります。
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大学院で徹夜を経験した人間が社会人で感じたデメリット
一方で、徹夜を経験してしまったことのデメリットは以下の通り。
- 徹夜でやればいいか思考になる
- 仕事が早く終わっても休もうと思わない
1つずつ解説していきます。
徹夜でやればいいか思考になる
これは社会人としてダメな思考だと個人的に思っています。
「どうしても終わらない量のタスクは徹夜でこなせばなんとかなる」と考えてしまうのは危険ですね。
あと、膨大なタスク量を無理してこなしてしまうと上司の方も「あいつはあの量でもできる」と判断してしまいがち。
それは結構マズい状況でして、僕も企業に入ってから『与えられたタスクを断る勇気』の重要性を痛感しています。
「徹夜でやれる思考の持ち主」はあえて70〜80%の力でやり続けるのがいいのかもしれません。
仕事が早く終わっても休もうと思わない
仕事が仮に17時に終わったとしても「ヒャッホォォ!」となりません。
退社後にカフェに行き、閉店まで論文読んでたりしてます。
もちろん飲み会がある時は行きますが、帰ってからどうしても何が作業したくなってしまいます。
人生を長く続けていくためには休息が必要なのは自明ですよね。
休んでも良いのだろうか…
と不安になってしまう気持ちもあるかもしれませんが、ON/OFFを切り替える重要性は社会人で必須スキルかなと。
『休むのも仕事』と考えるようになると休息の質をどう高めるか?と意識できるのでおすすめ。
「徹夜は時間管理できてない」という他者の意見は無視してOK【徹夜は大学院生の特権】
というわけで徹夜を経験するとどんなメリットデメリットをもたらすのか解説しました。
最後にもう一度内容をまとめておきますね!
大学院生に徹夜が必要だと思う理由
- 社会人で辛いことがあっても乗り越えられる経験が得られるから
- 徹夜を苦と思わないライバル(強敵)に立ち向かえるから
大学院生が徹夜を経験するメリット・デメリット
- 「え、もう帰って良いんですか」と生活にゆとりが持てる
- 何が起きても「大学院生時代」よりマシという思考になる
- 徹夜でやればいいか思考になる
- 仕事が早く終わっても休もうと思わない
繰り返しお伝えしますが「徹夜」が常習化したり、前提になったりするのは間違っていますので気をつけてくださいね。
あと個人的に『時間生産性の向上』に役立つと思う書籍は以下。最強におすすめ。
1冊目は「生産性向上」に必要なノウハウがこれでもかと詰まっています。
2冊目はラッキーパンチでのまぐれ勝利1回ではなく、「継続して勝つためのコツ」を解説してくれる本。
上記の書籍は今すぐポチリましょう。絶対に後悔しませんし、読まない理由がない。
『成果を出すために徹夜が必要なんだ!』と自分が思ったなら、周りの目を気にせずガンガンやりましょう!
周りがやっていない時にやるからこそ実力差はついていくものです。
というわけで当記事は以上になります。
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