旧帝大は就活で勝ち組ってホント?
就活における旧帝大のメリットって何?
旧帝大は就活で楽できるか知りたい。
本記事では上記の疑問にお答えします。
本記事の内容
- 旧帝大という資格だけでは就活で勝ち組になりえない理由
- 就活における旧帝大のメリットとは?
- 旧帝大で就活を楽に進める方法とは?
旧帝大を卒業したのち、大手企業で研究しているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)です。
就活では第一志望だった企業に加えて、多分野(製薬、食品など)の企業から研究開発職の内定をいただきました。
今回はPeingで下記のような質問をいただいたので、もうちょっと詳しく回答しようと思います。
合格おめでとうございます!
旧帝だから合格は余裕という考え方は、少しずつでいいので変えていったほうがいいかもしれません。
むしろ旧帝だからこそ周りよりも努力して、圧倒的な差を・・・
続きは質問箱へ#peing #質問箱 https://t.co/QM9178gYhN— くりぷとバイオ@研究職 (@cryptobiotech) March 17, 2019
結論から言うと、旧帝大に合格しただけで「就活でも人生でも勝ち組!」なんてことはない。
今や東京大学でも、就活全滅する人が出る時代ですよ。
が、旧帝大にいる人だからこそ享受できるメリットがあるのも事実。
旧帝大の人間がどういう思考で行動し続ければ、「すごい」と思われるレベルに行けるのかもなんとなく知ってます。
ということで本記事では「旧帝大出身の大手企業人が色々ぶっちゃける」を趣旨に進めます。
ぜひ当記事があなたに良い刺激を与えられれば幸いです。
- 旧帝大に在学している方
- 旧帝大で現在就活をしている方
- 旧帝大という存在が「勝ち組」だと勘違いしている方
目次
旧帝大という資格だけでは就活で勝ち組になりえない理由
僕が「旧帝大」という資格だけでは、就活で勝ち組になりえないと考える理由は以下の通りです。
- 企業が求めているのは「学歴」ではなく「実績」と「将来性」
- 学歴は「過去を学べる能力」をある程度証明する資格にしか過ぎない
- 過去の栄華に酔う人間が成功するはずはない
順々に説明しますね。
企業が求めているのは「学歴」ではなく「実績」と「将来性」
まず就活において勘違いしない方がいいのは、別に企業はあなたの「学歴」を見てるわけではないということ。
ぶっちゃけると「当社で活躍してくれるかどうか?」が大事で、学歴はオマケです。
学歴を持っているから企業で必ず活躍できるわけでもないのは、もはや自明すぎて説明する気も起きないくらい。
就活において求められるのは「実績」と「将来性」です。
コミュ力が大事みたいな話も聞きますが、それは上記2点を満たした後に考慮されるだけ。
コミュ力こそが全て、みたいな意見を言ってる人は多分就活でうまくいってないです。
僕の知り合いの話で恐縮ですが、高校時代まで「神童」と呼ばれている人がいました。
その人は高校時代まで勉強をほとんどせず、旧帝大に入るときも大した努力をしてないと豪語していました。
「こいつはさぞかし優秀なやつ」だと思っていましたが、いざ就活してみると全滅してましたね…。
神童だから就活でも大して努力しなくてもいけるだろうと思って、全然就活の準備とかしてなかったようです。
神童と呼ばれ、旧帝大出身というステータスを持っている人でもこのザマです。
旧帝大という学歴だけで、就活と人生で勝ち組になれるなんてありえません。
学歴は「過去を学べる能力」をある程度証明する資格にしか過ぎない
学歴は「過去の出来事を正しく理解して周りに説明する能力」しか証明できないと思ったほうが良いです。
歴史の授業とか、理科の授業とか、まさに過去の偉人・偉業を理解するだけですから。
もちろんビジネスや研究って「過去の情報」をしっかり把握していないと新商品を生めないので、重要な能力なのは間違いないです。
が、過去をいくら学んでもオリジナル(=その時代で価値ある存在)にはなり得ない。
オリジナルになるには、当然「過去になされていないこと」をする必要があるので、答えは過去には落ちていないんですよね。
自分の中から創造しないといけない。
だから前項で説明した通り「実績」と「将来性」が重視されるわけで、何かを成し得た就活生が評価されるわけです。
ぶっちゃけ学歴しか持ってない就活生と、学歴はないけど実績を出した就活生なら100%後者が勝ちます。
だからこそ「学歴」を得た人間は、絶対に油断しない方が良いですよ…。
学歴程度では、本物にはどうあがいても対抗できませんので。
なぜ学歴よりも実績が重視されるのか?をより詳しく説明した記事。
こちらもよく読まれています。
関連記事 研究開発職の就活に学歴はどれくらい必要?【実績の方が100%大事】
過去の栄華に酔う人間が成功するはずはない
いくら優れた学歴を持っていようとも、過去の栄華にすがる人間は成功者にはなれないです。
なぜならあなたは大学受験でたまたま勝っただけにすぎないから。
大学受験で勝ったからといっても、就活でも、人生でも勝ち続けられる保証なんてないです。
これは800年くらい前の鎌倉時代でもすでに証明されているので、勝ち続けることがいかに難しいか。
平家物語の文章は、あまりにも有名ですよね。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。
娑沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。
おごれる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。
あなたはギネスブックにも載った最強ゲーマー、梅原さんの自伝は読んだことがありますか?
読んだことが無いという方は、絶対に読んでみた方が良いですよ。
「勝つために必要なこと」と「勝ち続けるために必要なこと」がいかに違うかを思い知らされます。
少なくとも過去の成功体験にすがる人間が衰退していくという事実は、確実に把握できると考えます。
学歴程度でマウント取る人、ダメ、ゼッタイ。
就活における旧帝大のメリットとは?
前項では「旧帝大という資格だけでは勝ち組にはなりえない」という話をしました。
ただここで疑問になるのは「じゃあ旧帝大って目指す意味はないの?」ということだと思います。
もちろんそんなことはなくて、ちゃんと活かせるメリットはあります。
僕が考える、就活で活かせる旧帝大のメリットは下記の通りです。
- 俗に言う学歴フィルターは突破できる
- 頼れるOB・OGの層が厚い
- 就活で出会うライバルたちの学歴に気圧されない
ここら辺がメリットかなと感じるので、1つずつご説明しますね。
俗に言う「学歴フィルター」は突破できる
就活記事になると必ず話題になる「学歴フィルター」という言葉。
学歴で説明会予約ができるかできないかみたいな話はよく出ますが、それを気にする必要がないのはメリットだと考えます。
とはいえ、旧帝大でない友人がどうしても行きたい企業に直接電話して、懇願したら説明会に参加できたって話も聞いたことあります。
メリットといえばメリットですが、必殺というほどでもないですね。
頼れるOB・OGの層が厚い
個人的に旧帝大で良かったなと思うメリットはこれです。
OB・OG訪問で頼れる先輩が多いというのは非常に心強い。
基本的に大手企業でも中小企業でもベンチャー企業でも、同じ大学の先輩を探したら絶対にいるのでGOOD。
例えば大学OB・OGの先輩と話せる機会を提供する「ビズリーチ・キャンパス
僕も弊ブログでOB・OG訪問に関する記事をいくつか書いておりますが、OB・OG訪問は超大事。
本命企業が本当に自分に合っているか?を判断するのに、OB・OG訪問以上に価値あるものはないです。
そのOB・OG訪問で先輩に困らないというメリットは、就活において必殺になるかと。
OB・OG訪問で内定率を高める方法をまとめた記事もよく読まれています。
関連記事 OB訪問・OG訪問で内定につなげたいあなたへのおすすめ記事6選【理系就活生向け】
就活で出会うライバルたちの学歴に気圧されない
就活で色々なライバルと出会うと思いますが、学歴に気圧されないというのはメリットだと思います。
確かに大手企業の面接とかだと、選考でたまたま知り合ったライバルがオール旧帝大みたいなこともあるのは事実。
旧帝大のバーゲンセールかよ…みたいな感じです。
地方国立大の友人から「旧帝大のやつらがいると、グループディスカッションで敗北感がすごい」みたいな話を聞いたことがあります。
その時は「学歴で気圧されてしまうのは実際にあるのか…」と思いました。
その友人は僕よりも遥かに成果を出してるただの化け物だったのですが…。
とはいえ精神衛生上、学歴という資格で気圧されないのはメリットなのかもしれません。
旧帝大で就活を楽に進める方法とは?
というわけで「旧帝大でも油断するなよ、コラ」というお話をしました。
まあ旧帝大の学生は、入学した直後は世間一般の大学生より優位なのは間違いないかなーと思います。
とはいえなんとなく大学4年間、大学院2年間を過ごしていると、いくらでも人間は堕落できるので要注意ですね。
ちなみに旧帝大が就活を楽に進める方法として、これだけは100%間違いないと思うことを1つだけお伝えしておきます。
それは「先行者優位を獲り続ける」ということ。
旧帝大というステータスを獲得したら、その勢いのまま成長し続けること。
就活でも他の学生よりも早くスタートして、他者の追随を許さないこと。
周りが安心して参入してくる前に、リスクを取ってその分野に精通しておくこと。
これができれば旧帝大の学生は、本当に就活でも楽ができると思います。
本当は「○○をするだけで人生楽できるよ!」みたいなことを言えればいいのですが…。
でもそんな甘い言葉を囁けるほど人生は甘くないって僕自身が悟ってしまっているので、堅実なことしか言えません。
が、堅実に確実に成長していく人間はやはり基礎もしっかり身に付いて、最終的には強くなれるのかなと。
旧帝大という学歴に驕らず、その学歴にふさわしい人間になりましょうね。
というわけで本記事は以上です。
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ではではっ
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