■来年から研究室配属なんだけど、希望の研究室が人気で入れるかわからない。
■成績で決まるっていう話もあるけど本当?
■希望の研究室に入りやすくなる方法ってあるの?
こんな不安・疑問にお応えする記事を用意しました。
ここで解説する『希望するラボに入るために知っておきたい5つのこと』を把握してもらえれば、『配属前に何を意識すればいいか?』がわかります。
当記事では実際に人気ラボの配属を獲得した自分が「研究室配属決めのリアル」をあなたにお伝えします。
僕も当時は人気の研究室を志望しており、本当に希望通りに入れるのだろうか…?と非常に不安でした。
配属決めで「入る気が全くない研究室に決まったらどうしよう」とおびえていた記憶が今でも鮮明に残っています。
そんな自分がなんとか希望通りの研究室配属になって強く感じたのは、「配属決めは当日までにできることがたくさんある」ということ。
それを事前に知っていればもっと配属決めを有利に進められたんだろうなあと思うことが多々あります。
そこで本記事では「研究室配属決めの前に是非これを知っておいてほしい」と思う内容を5つまとめました。
本記事は3~4分で読めますし、この記事を読んだら『理想の研究室に入るためにやるべきこと』がわかりますよ。
1. 研究室選びで失敗したくないなら➢研究室選びに重要なポイント
2. ホワイト研究室を絶対選びたいなら➢ホワイト研究室とはどういう所?
3. 研究室で数年過ごした先の未来を知りたいなら➢研究職とは?仕事内容は?
目次
研究室配属決めで希望するラボに入るために知っておきたい5つのこと
研究室配属決めの際にあなたに知っていてほしいことは以下の通りです。
1つずつ解説していきます。
研究室配属を有利に進める上で成績は重要【学部1年次から意識すべき】
これは研究室配属決めで避けて通れない話題ですが『研究室配属は成績(≒GPA)で決まる』ケースが多いです。
実際に自分がこれまで耳にした研究室配属の決め方は以下の通りですが、「成績」が採用される可能性は高い。
- 成績
- くじ
- じゃんけん
- 志望研究室の投票
- 学生間での話し合い
- 各研究室教授との面接
- 上記6つを組み合わせた複合パターン
「配属決めまでの日程が近づいていて成績はどうしようもない」ならともかく、まだ学部生1~2年なのであれば成績にはこだわるべき。
いざ「○○研究室に行きたい!」となった時に「成績が足りないから」という理由で行けなかったら本当に後悔しますからね。
学部生での成績は「研究室配属に役立つ」および「就活でのアピール材料になる」ので、しっかりと取り組んでおくのがおすすめ。
学部生1~3年でコツコツ勉強を頑張ってきた学生は、研究室配属で有利になる可能性がグンと上がりますよ。
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成績で研究室配属を選べるのは一部の人のみ【低GPAでも狙える】
前項でも述べたように「成績が悪い学生は希望研究室に入りにくくなる?」と問われれば答えは「YES」です。
ただし「成績が悪い学生は希望する研究室に入れない?」と問われれば「NO」です。
成績がそんなに良くなくても研究室配属で希望通りの研究室に入ることは可能。
なぜなら研究室配属は「ある研究室ばかり優秀な学生が集まらないようにする」という暗黙ルールがあるから。
僕が学部生の頃に教授から聞いた話によると、優秀な学生が1つの研究室に集まることが何年も続くと、人気のない研究室がどんどん衰えていってしまう危険性があるとのこと。
そういうことを防ぐためにも「研究室配属の推薦枠」に制限を設けているケースが多いようです。
例えば「学生が5人配属できる研究室」なら、2人は成績優秀者の推薦を受け付けるといった感じですね。
したがって成績優秀者で研究室枠が全て埋まってしまう可能性は低く、成績優秀でなくとも希望の研究室に入ることは十分可能であると言えます。
面接形式なら成績(GPA)が悪くても希望通りの研究室配属になりうる【論文を読んでおくべし】
研究室の配属決めは、配属希望を出した後に各学生がその研究室の指導教官と面接するケースも。
面接形式で研究室配属が決まるので、成績があまり良くなくても希望通りの研究室に入る方法があります。
それは『その研究室の論文を何本か読んでおくこと』です。
もっと言えば、その読んだ論文を活用して「私はこちらの研究室の技術を使ってこんなことがやりたい!」と言えるとGOOD。
指導教官の立場からすると、
「お、ウチの論文をしっかり読んでいて偉いな。ウチでやる気があるな」
「ウチに入りたいって言ってるなら論文くらい読んでて当然。まあ及第点だな」
と思ってくれるはずです。
『配属前に学術論文を読むのは凄いこと』ですし、確実に面接で良い印象を与えられます。
人気な研究室の門を叩きたいなら挑戦してみる価値ありです。
ちなみに僕なら面談で上記に加え、以下の情報を伝えると思います。
- なぜこの研究室に入りたいか
- なぜこの研究室じゃないとダメか
- 研究室で厳しい環境にも耐えられる根拠
- この研究室に入ってどんなことをやりたいか
- 博士課程進学も可能性の1つとして見据えている
博士課程に進学する学生を研究室は求めているので、そこまで意識していることを伝えるのは印象に残ると思います。
なお「そうは言っても論文ってどう読むのさ?」とお悩みのあなたには以下の記事がおすすめ。
院生時代から毎日1報ゆるゆると論文を読んでいる自分が『論文の読み方のコツ』をまとめました。
あなたが「効率的に論文を読みたい&配属面談でアピールしたい」と考えているなら是非ご一読ください。
研究室配属決めを学生同士で決めるなら自らの意志をはっきり伝える
もし配属決めが「学生同士で話し合う」のであれば、自分の意見はどんどん伝えた方が良いです。
なぜなら自分の希望を言わないで黙っていると別の学生がどんどん話を進めてしまい、「他に言いたいことある人?ないなら決めるぞ」と主導権を握られるリスクがあるから。
同期の中には「研究室選びは楽なところであればどこでも良い」と思っている人が一定数います。
そういった方々に自分の意志を誠実に伝えることで、「あいつほど明確な志望理由持ってないし、あいつなら譲ってもいいや」と思ってもらえる可能性が上がります。
ちなみに余談ですが、学生同士で話し合うと「この人ってこんな性格だったんだ…」と思う瞬間があります笑
まさに「研究室配属あるある」だと思いますが、同期の仲が悪くならないようご注意くださいね。
研究室配属決めがじゃんけんになった場合…これは運頼み
研究室配属決めがじゃんけんになったら、これはさすがに運任せです。
なお日本じゃんけん協会によると、何を出すのかわからない場合は「パー」を出すのが良いとのこと。
桜美林大学の芳沢教授が実際にとった11567回のじゃんけんデータによると、
(中略)
実際の確立はチョキが最も低く31.7%。
グーは35%、パーは33.3%ですから、グーパーが多くなるのでパーを出せば勝てる可能性は高い、というわけです。
大勢で行い、勝った者から勝ち抜けするじゃんけんの場では、「パー」を出していくと、負ける可能性はかなり低くなります。
じゃんけんやあみだくじだと希望の研究室に入れない可能性もあり、いざそうなってしまったらガックリ来ますよね。
ただ学部4年次には「大学院入試」があるので、そこで必死に勉強すれば入りたかった研究室に入り直すことも可能。
興味がある研究室にどうしても入りたかったのに無理だった…という人は、配属されてからすぐに院試勉強を始めるのも手です。
「じゃんけんなんかで自分の描くキャリアが変わってたまるか!」
と強く思っている方は院試に全力をかけてみましょう。
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研究室配属決めを希望通りに進めるために「前もってできること」をやっていこう
上記で紹介した『配属前に何を意識すればいいか?』を理解してもらえれば、希望する研究室に入れる可能性はグッと上がるでしょう。
最後にもう一度内容をまとめておきますね!
研究室配属決めで希望するラボに入るために知っておきたい5つのこと
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、配属決めまでに妥協せず行動していると後々良い結果が待っていると思います。
アルバイトや部活動・サークル没頭するのも大事ですが、学業にもしっかり取り組んで『文武両道』を目指しましょう!
ぜひ自分が希望する研究室の切符を手に入れるための行動を、今から始めてみてくださいね。
というわけで当記事は以上になります。
ではではっ
研究室配属前に知っておきたいことをまとめた記事はこちら!➢「研究室がつらい」とならないために読むべき研究室選択に関する極意
1. 研究職のイメージをもっと固めたい!➢「研究職」のまとめ記事
2. 理系院生(修士卒)の就活ノウハウが知りたい!➢「院生就活」のまとめ記事
3. 就活がうまくいった先輩の研究室生活が知りたい!➢「研究室生活」のまとめ記事