あのFacebookが仮想通貨(暗号資産)を手掛けるらしいけど詳細がわからない。
何でそんなに騒がれているのかわからないから詳しく解説してほしい。
Libraは買えるの?どうやったら手に入るの?
当記事では上記のご要望・疑問にお応えいたします。
本記事の内容
2018年2月から仮想通貨投資をしている出川組のくりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。
銘柄調査が趣味みたいなもので、CoinMarketCapに載っている銘柄(2079種類:2018年10月13日時点)を全部調べてみたこともあります。
当記事ではFacebookが発表した仮想通貨「Libra(リブラ)」について特徴・将来性・開発状況などをまとめました。
Libra(リブラ)はどんな仮想通貨(暗号通貨)なのか、ご興味がある方は是非ご一読ください。
クリックできる目次
Facebookの仮想通貨(暗号資産)「Libra」とは?
「Libra」とは、Facebookが開発をすすめている仮想通貨(暗号資産)プロジェクトの名称で、かつそのプロジェクト内で使用されるトークンとされています。
古代ローマ語で質量・通貨の単位として使用されていた言葉で、ラテン語では「天秤」という意味を持ちます。
この仮想通貨「Libra」が有する特徴は以下の通り。
- ステーブルコイン(Stable coin)
- Facebookサービス内で繋がる友人間での送金機能
- 広告閲覧による報酬付与
- 仮想通貨と実際の国際通貨を交換できる手段の導入
- 多くの著名企業が参加するコンソーシアムを結成
- クレジットカードの取引手数料回避やチップ(投げ銭)制度の普及
- Paypal元社長とInstagramの製品担当副社長が関与
1つずつ説明していきますね。
ステーブルコイン(Stable coin)

Techcrunchの情報によると、当該通貨は「ステーブルコイン」として運用されることが示唆されています。
米ドルなどの国際通貨の値段と連動している仮想通貨のこと。
大きなボラティリティ(価格変動)がある従来の仮想通貨と比べて値動きが小さいため、通貨として活用しやすい特徴を有する。
ただしこのLibraは米ドルや日本円などの単一通貨と連動するわけではなく、「通貨バスケット制」を採用することで価格変動を防ぐようです。
通貨の変換レートを、複数の貿易相手国の為替相場と連動させるもの。
単一通貨との連動だと通貨暴落の影響が大きいが、複数と連動しているため1つの通貨が暴落してもダメージは軽減される。
FacebookがLibraを種々の金融手段として活用したいと考えているのであれば、やはり価格の安定化が必須。
どの国際通貨を複数採用するかはまだ情報が明らかになっていませんが、今後の情報に注目したいですね。
Facebookサービス内で繋がる友人間での送金機能

Facebookの仮想通貨Libraは、MessengerやWhatsApp・Instagramなどのサービスを通じて友人間での送金を可能にします。
これが実現するとFacebook関連製品を使うユーザーは、ちょっとしたタイミングで友人にお金を借りることができます笑
またFacebookサービス上で繋がっている限り、ネットさえ繋がれば世界中のどこにいてもお金の送受金が可能に。
なおWE LOVE SOCIALの情報によるとFacebookの月間アクティブユーザー数は22億7,000万人とのこと。
これだけの人々がLibraを使って送金するようになったら、恐ろしい金額がLibra上でやり取りされるようになるでしょう。
広告閲覧による報酬付与

Coin Choiceの記事によると、Facebookは「広告閲覧に対する報酬付与」という画期的なシステムの実現を目指しているようです。
これまで我々はネットで情報を探す際に必ずと言ってもいいほど「広告」が目に入ってきました。
自分に役立つ情報ならまだ良いものの、関係ない広告を強制的に閲覧させられるのが苦痛という方もいたはずです。
そこでFacebookは発想の逆転をして「では広告を見てくれた人には報酬を付与しよう!」と考えたわけです。
これと同じ発想の仮想通貨プロジェクトにBrave(BAT)というものがありますが、この報酬付与システムはすでに市場である程度は受け入れられています。
広告を見せて商品を宣伝したい人と、広告を見て報酬が欲しい&良い商品だったら買いたい人。
両者のWIN-WIN関係を構築することが可能なこのシステムは是非とも早く普及してほしいですね。
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仮想通貨と実際の国際通貨を交換できる手段(ATMなど)の導入

THE VERGEの記事によると、FacebookのLibraは米ドルや日本円などの国際通貨との交換にも活用できるようになるかもしれません。
As well as allowing users to send money over Facebook’s messaging products like WhatsApp and Messenger, Facebook hopes that its partnerships with e-commerce firms will allow users to spend the currency online.
The company is reportedly also looking into developing ATM-like physical terminals for people to convert their money into Libra.
上記の内容は国際通貨をLibraに換えるATMの話ですが、これができるなら当然逆も可能ですよね。
Libraが他の国際通貨と交換できるようになれば、例えば日本円を米ドルに換える必要は無くなります。
なぜなら個々人が所有するスマートフォンに保管されたLibraさえあれば、海外現地のATMなどで現地金が下ろせるようになるから。
前項でも述べたように、広告閲覧でコツコツ貯めたLibraで何かを購入するということもできるようになるかもしれませんね。
「人々の生活を便利にする」という意味でもLibraには好感が持てます。
多くの著名企業が参加するコンソーシアムを結成

THE BLOCKから公開された情報によると、すでに著名な世界企業が何社もLibraコンソーシアムに参加表明しています。
例えば日本人でも馴染みがある企業は以下のようなところがあります。
上記の著名企業を見る限り、決済・ネット売買・タクシー・通話料など種々のサービスでLibraが使用できる可能性があります。
なお余談ですがLibraに参入する企業は1,000万ドル支払う必要があり、これにより集められた資金はLibraの価値を担保するため活用されるとのこと。
Techcrunchの情報によると、FacebookのLibraは2020年には正式取り扱いが開始される見込みです。
どれほど巨大な経済圏となるか今から楽しみですね。
クレジットカードの取引手数料回避やチップ(投げ銭)制度の普及

FacebookのLibraを決済手段として活用することで、クレジットカード手数料などが回避できるようになります。
また手軽にお金を送金できるようになるので、例えばFacebook上でフォローしている人に「いいね」の代わりに投げ銭することも可能に。
手数料は誰しもが好きではないので、このような新しい技術で削減されると良いですね。
あとブロガーやYoutuberは今後“広告収入”だけでなく、こういったチップ(投げ銭)でも収益を上げられるようになるでしょう。
Paypal元社長とInstagramの元製品担当副社長が関与

Facebookの仮想通貨プロジェクトを推進するメンバーには有力な方が3名います。
- David Marcus氏:PayPal元社長。現在はFacebookのMessenger担当副社長。
- Kevin Weil氏:Instagramの元製品担当副社長
- Sunita Parasuraman氏:元財務部門の責任者
非常に豪華なこれら面子に加え、当然ながらFacebook社内のさまざまな部門から抜擢された多くの優秀なエンジニアが参加しています。
Techcrunchの情報によると、このチームは機密保持のため、他の従業員の立ち入りを禁止したFacebookの本社の専用エリアで仕事をしてきたとのこと。
いかにFacebookがこのプロジェクトを重要視しているのかが伺えます。
They’ve been working in a dedicated part of Facebook’s headquarters off-limits to other employees to boost secrecy, though the nature of the partnerships needed for launch have led to many leaks.
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Facebookの仮想通貨「Libra」は買える?どうやって手に入れる?取引所は?

前項ではFacebook「Libra」に関して、その特徴をまとめました。
Facebookの「Libra」は2020年の正式開始を目指して鋭意開発がすすめられているため、まだ手に入れることはできません。
2019年6月18日にLibraのホワイトペーパー(WP)がリリースされるというウワサもあるので、それが公開されたら取得方法も明らかになるでしょう。
もともとは政府や公的機関が発行する報告書で「白書」の意味をもつもの。
またWPが公開され次第、当記事に情報を追記していきます。
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Facebookの仮想通貨「Libra」の今後(将来性)に期待!

というわけで現在までに知られているLibraの情報をまとめてみました。
これまで仮想通貨は「投資・投機対象」として見られる要素が強く、実際に何に使えるの?と考える人も多かったはず。
ですが近年はあのLineも仮想通貨を発行していますし、我々一般人にも「仮想通貨って実際に使えるんだ」という認識が広まってきていると思います。
FacebookのLibraによって、仮想通貨業界がさらに普及することを期待しましょう!
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ではではっ