こんにちは。
出川組で仮想通貨にのめり込んだバイオ系科学者、くりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。
先日、個人的にコツコツ進めてきた仮想通貨の銘柄調査が大台に乗りました。
【速報】
くりぷとバイオ氏、仮想通貨の調査がついに1000銘柄超え。いまCoinMarketCapに掲載されてる銘柄は1900種類くらいだから、2つに1つは評価したことになります…!
折り返し地点に来たという事実がさらにやる気を出させてくれますね…!
— くりぷとバイオ@科学投資家 (@cryptobiotech) August 26, 2018
期間はほんの1か月くらいだったわけですが、この1か月で仮想通貨業界に対する考え方が大きく変わりました。
まだ道半ばではありますが1つの節目に来たかなと感じたため、本記事では以下のことについて語りたいと思います。
- 仮想通貨を徹底調査したいと思ったきっかけ
- どうやって仮想通貨を1銘柄ごと調べたのか?
- 1000銘柄調べて感じた今の仮想通貨業界
クリックできる目次
仮想通貨徹底調査のきっかけは2018年7月25日
仮想通貨を全種類サラッと評価してエクセルにまとめていく個人プロジェクトが、想像していたより楽しくてハマっています。
いまランキング上位に来ている仮想通貨は「スケーラビリティ・処理速度」に言及するものが多いんですね。
これらが上位なら、仮想通貨はまだまだ伸びるなあ。
— くりぷとバイオ@科学投資家 (@cryptobiotech) July 25, 2018
過去のツイートを振り返ってみると、どうやらこのツイートがきっかけのようですね。
このツイートで書いてあるように、現在の仮想通貨ランキングで最上位に来ている銘柄はスケーラビリティ・処理速度に言及するものが多かった。(20~30位くらい)
あとは純粋に通貨系ですね。
この順位を見て確信しました。
「まだ仮想通貨業界は始まってすらいない」と。
なぜそんなことを思うかって?
それは技術基盤がまさに創られている最中だからです。
今の日本で例えるなら、超電導リニアでしょうか。
新幹線を超える圧倒的な移動速度を誇るため、次世代技術として非常に期待されているものの1つです。
ただ、現時点ではリニアを通すための工事をしている段階であって、我々一般人がその恩恵を受けるのは2027年くらいのようです。
使えるのは10年くらい先。
でもその技術が実現した時の恩恵がかなりデカいのは、皆なんとなくわかっていますよね。
僕はそんなイメージを仮想通貨にも抱きました。
リニアのように仮想通貨も技術基盤をせっせと作っている最中なんだとふと悟り、急に仮想通貨銘柄を調べる欲が湧いてきました。
どうやって銘柄を調査していったのか?
初めに断っておきますと、僕がやったのはあくまで「1次調査」にすぎません。
- この仮想通貨業界にはどんな分野があるのか?
- ある分野(SNS系、保険系など)にはどれぐらいの競合が存在しているのか?
- トップ層にいる銘柄と、下層にいる銘柄の違いは何か?
- (個人的に)投資に値する銘柄は全体の何%あるのか?
上記のようなことを大まかに把握するには、別に1銘柄あたりにそこまで時間をかけなくてもいいかと思い、以下の方法で1000銘柄を調べました。
1. CoinMarketCapというサイトに行って仮想通貨全銘柄をPDFに保存。
2. 上から1つずつ「○○(銘柄名) 仮想通貨」と調べる。(例:Bitcoin 仮想通貨)
3. Googleの上位1~5番目まで表示されたサイトに目を通す。
※日本語で情報が無い場合は、各銘柄のホワイトペーパーをサクッと読む。

4. 各サイトに書かれている内容を簡単にまとめて要約して、Excelシートに2~3行でまとめる。
5. その銘柄がどの分野に該当するのか分類。
Excelで分類した分野の一例
- マイニング系
- 匿名通貨系
- 送金・スケーラビリティ系
- 融資・契約系
- サプライチェーン・物流系
- 不動産系
- 医療・健康系
- 食品系
- 農業系
- 遺伝子系
- 科学支援・ジャーナル系
- 位置情報・GPS系
- ビッグデータ・AI(人工知能)系
- dapps系
- オンラインカジノ・賭博系
- SNS系
- 仮想通貨デビットカード系
- スキル・仕事・教育系
- 大学生キャンパス系
ちなみに、分野を数えてみたら109個に分類されていました。(くりぷとバイオ調べ)
ただしこれは個人的主観に基づいて分類されているので、必ずしもこの分野数が正解というわけではないのでご注意くださいませ。
6. その銘柄の将来性・投資に値するかをA~E判定。A判定は無かったのですがB判定以下の判断基準は以下のような感じです。
判定基準
- 判定B:その銘柄の分野が今後伸びていくと期待され、開発進捗もスケジュール通りでTwitterなどの注目度も高い。有名どころと提携している。個人的興味とも合致している。
- 判定C:開発進捗もスケジュール通りでTwitterなどの注目度も高い。有名どころと提携している。個人的興味とも合致している。
- 判定D:開発進捗が遅れており注目度もそこまで高くない。有名どころと提携していない。
- 判定E:開発が止まっているDEADCOIN(死んだコイン)。詐欺コイン。ポエム系コイン
例えば2020年までにタイムマシンつくる!って言っていたとして投資する気が起きるか?ってこと。
あと3年じゃどう考えても無理でしょ。
7. 2.~6.をとにかくとにかく繰り返す!
※慣れると大体1銘柄あたり5分くらいで評価できるようになります。
8. 1000銘柄の調査完了!
1銘柄5分だとしたら、1000銘柄で5000分≒83時間。
慣れるまでの時間もカウントしたら多分作業時間は100時間前後でしょうか?
サラリーマンで考えると1か月100時間残業は過労死ラインらしいので、兼業で100時間使って1か月に銘柄1000個調べるのはまあまあ頑張ったと言っていいのでは…!(以下リンク先から情報引用)
>>残業100時間は過労死の危険も…違法なのにブラック企業では当たり前
1日8時間労働を基準と考えると1日8時間残業で、かつ土日もほぼ無かったから月に200時間くらい残業していたのと同義かも。
1000銘柄調べて感じた仮想通貨業界

仮想通貨が詐欺と言われるのもよくわかる
明らかに開発する気がなくて、嘘の情報を散りばめてちょっと魅力的に見せて、あわよくば投資してもらえればラッキー!
という思惑が前面に押し出されている銘柄がかなり多いです。(開発者たちはそれを隠しているつもりなのでしょうが)
あと「大企業と提携したよ!」ということがホームページに書かれていますが、MediumとかTwitterとかtelegramとか調べても正式にパートナーシップを結んだという情報が出てこないものばかり。
妄想ですが、ブロックチェーンカンファレンスとかで大企業の人と名刺交換しただけなのに提携企業としてリストに挙げている銘柄、絶対にあると思います。
ランキング500位を下回ると混沌の世界

既存の分野と被っている銘柄がほとんど、かつ上位銘柄の劣化版だらけの世界に突入し、どういう判断基準で見れば良いのか思考が麻痺してきます。
例えば、開発者が匿名だけど上場してしまっている仮想通貨なども目立ってきます。
でもさすがに500位以下でも100銘柄くらい調べれば「お、これは面白いんじゃないか…?」という銘柄に1個は出会えたりするので、やっていて飽きは来ませんでした。
元々大学の研究で新規素材探索をしていたので、それに似たような感覚があって楽しかった…!
あと500位以下になると日本語で詳しく説明している記事はかなり少なくなってきます。
日本語記事が無いものはホワイトペーパーを簡単に見て内容を把握していましたが、1銘柄あたり時間がよりかかるようになったので、調べるのがけっこうキツくなってくるのもこの辺です。
「〇〇分野で初めての仮想通貨」は基本嘘

ほぼ全ての仮想通貨で「○○分野では最初の革新的な仮想通貨!」みたいな文面が書かれているので注意してくださいね。
1000銘柄調べて、本当にその分野でただ1つと断定できる銘柄は数個程度です。
しかもその分野はあまりにも領域が狭すぎて、今後伸びていくかもわからない分野です。
我々の生活に深く根付いている分野ほど当然需要はあるので、数多くの仮想通貨が存在しています。
そういった前提を知らないで仮想通貨銘柄を見てしまうと「○○分野で世界初とか凄い!これは投資しておこう!」と、文面に踊らされてしまう可能性があるので注意。
知識は力なり。継続は力なり。

今回の1.000銘柄調査を通じて、いかに自分がなんとなく投資銘柄を決めていたのか良く分かりました。
この業界にはこれだけ類似する仮想通貨があって、かつ期待度の低い銘柄も多い。
1,000銘柄調べてみて、本気で開発しているプロジェクトだと思えたのって多分100銘柄ないんじゃないかな…。
それを判断できるようになったのもコツコツ銘柄を調べてきたおかげなのかと思うと、趣味で始めたこの取り組みが思ったよりも意義あることだったと感じます。
これだけ調べれば今後「○○っていう面白そうな銘柄があるよ!」という情報を見た時に、自分が作成した銘柄リストと比較して、ある程度情報の真偽を見極めることができる…はず。
どうせやるなら徹底的にやって、この記事を読んでくれているあなたから「この銘柄どう思います?」って聞いてもらえるくらいの知識人になりたい。
どうせやるなら、目指すは日本一の仮想通貨知識人です。
あと僕はチャートを見て上がるか下がるか判断するといったことはまだできないので、将来的にはそういったことを得意とする方とコラボを組んで投資銘柄を決めていくのも面白そうだと考えています。
まだまだ道半ば…驕らず謙虚に進みます
CMCだけみても仮想通貨銘柄は1900種類くらいあって、日に日に多くなっています。(この記事投稿時)
だからこそまだまだ調べるものは多いし、その分、宝物も眠っているはず。
1000銘柄調べたとはいえ、ここで驕ることなく今後も継続して仮想通貨銘柄を調査していきます。
そして、これからは僕が興味深いと思った銘柄も少しずつ記事にしていくので、ぜひ皆さんの参考になれば嬉しいです…!
ではでは。