研究職・研究開発職志望なんだけど、学生時代に最も頑張ったことは「アルバイト」なんだよな。
ESに書くときはそのままアルバイトって書いて良いの?
それともやっぱり「研究」を最も頑張ったことに書くべき?
何か良いやり方があれば教えてください。
本記事では上記の疑問・悩みにお応えします。
本記事の内容
- 学生時代頑張ったことに「アルバイト」ではなく「研究」と書くべき理由
- 学生時代に打ち込んだことは「研究(≒勉学)との両立」と書くべし
- アルバイトを強調してOKなのは研究で成果を出している人
大手企業で基礎研究職に従事しているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)です。
就活では第一志望だった企業に加えて、多分野(製薬、食品など)の企業から研究開発職の内定をいただきました。
今回はエントリーシート(ES)でついつい悩みがちな「学生時代に最も頑張ったこと・打ち込んだこと」に関しての解説記事になります。
結論をぶっちゃけると、研究職・研究開発職志望の学生が「最も頑張ったこと」にアルバイトと書くのはおすすめしません。
なぜアルバイトはダメなのか?
じゃあどんな書き方をすれば良いのか?
ということが気になる方は、ぜひ当記事をご一読を。
読んでも3〜4分程度ですし、ご一読いただければあなたのESのクオリティが上がります。
- 学生時代に最も打ち込んだことをアルバイトにしようとしている研究職志望の学生
- 頑張ったことを「アルバイト」以外の別表現に変えたい学生
- 企業研究職・研究開発職の内定が欲しい学生
目次
学生時代頑張ったことに「アルバイト」ではなく「研究」と書くべき理由
あなたが研究職・研究開発職に就きたいのであれば、やはり「研究」に最も打ち込んだと書くべき。
理由は以下の通りです。
- 研究職、研究開発職に必要な能力は「研究力」だから
- 「アルバイト」と書く理系学生は相手のニーズを理解していないから
- ESで弾かれる可能性が上がるから
順々に説明しますね。
研究職、研究開発職に必要な能力は「研究力」だから
当たり前すぎる主張で恐縮ですが、研究職・研究開発職の学生に求められるのは研究力です。
ちなみに研究力とは以下のような能力を指します。
- 過去情報の蓄積力
- 実験スキル
- コミュニケーション力
- テーマ提案力
- 計画力
- 5〜10年後のトレンドを見抜く力
- 指導力
- 文章力(論文執筆時などに必要)
- プレゼン力
もちろんアルバイトをやれば、上記のコミュニケーション力は身につくかもしれません。
が、それ以外の能力は身につかないのではと個人的には考えます。
研究者に求められる能力と、アルバイトで得られる能力は一致しない場合が多いです。
アルバイトを最も頑張ったこととして書くことを否定はしませんが、避けた方が無難でしょう。
「アルバイト」と書く理系学生は相手のニーズを理解していないから
仮に学生時代に最も頑張ったことがアルバイトだったとして、それを正直に書いてしまうのは一旦ストップしましょう。
企業側があなたに求めていることと、ずれてしまう危険性があります。
何でも良いのですが、例えばプロスポーツ選手に置き換えて考えてみましょう。
仮にあなたがプロスポーツ選手をスカウトする立場だったとしたら、どんな選手に来てほしいですか?
敏捷性のような身体能力の高さ、ケガをしにくい、頭が切れるなど様々な要素があるかと思います。
少なくとも「スポーツ」に関連する何らかの能力を磨いていてほしいですよね。
が、もしプロスポーツ選手になりたい人に「最も頑張ってきたことは?」と聞いて、「アルバイトです!」って返答がきたら?
もしあなたが理系の学部生であれば、アルバイトと書いてもいいかもしれません。
大学4年生でやる研究は卒業のためのカリキュラムの1つであって、「別に研究好きじゃないです」と主張できるからです。
しかし理系院生は、自分の意思で「研究」の世界に身を投じているはず。
少なくとも2年間は研究をやる環境を選択しているはず。
であれば最も頑張ったことは「研究」であるはずだし、企業側もそのつもりであなたのことを見ます。
せっかく院に進学したのにアルバイトを最も頑張ったの?
何のために院進学したの? お金ほしいなら学部生で就職すればいいじゃん。
と、しょうもないツッコミどころを与えてしまう可能性があります。
それゆえ研究職・研究開発職を志すなら「研究」を最も頑張ったと主張すべき!
ESで弾かれる可能性が上がるから
企業側のニーズに合致していないESを書いてしまうと、その時点で「なんだこの的外れなESは」とはじかれる可能性が高まります。
就活生のあなたには釈迦に説法かもしれませんが、優良企業には毎年数万人規模で就活生からのエントリーが来ます。
大手企業では、エントリー数が、数万人という企業はザラで、これらの応募書類は、4、5人の採用担当者によって1枚ずつ読まれ、選別される。
仮に5万人からのエントリーがあったとして、各採用担当者が1万人のエントリーシートを見ることになったとしましょう。
1ESあたり1分で読むと仮定しても、全部見終わるには10,000分=167時間=丸7日かかります。
これだけ膨大な作業を要求されるES選考において、全てを平等な目で評価し続けるのは無理だと考えます。
人間である以上、どうしても評価に偏りが出るのはしょうがないことですよね。
採用担当者は、同じようなことが書かれたESを何枚も何枚も読んで、そして疲労も溜まっています。
そんな中、研究職・研究開発職志望の学生を求めているのに「アルバイト頑張りました人間」が紛れていたら、あなたならどうしますか?
もし「アルバイト」のまま貫くのであれば、ESで蹴散らされる可能性が上がるのは頭に入れておきましょう。
学生時代に打ち込んだことは「研究(≒勉学)との両立」と書くべし
とはいえ実際、学生時代に最も頑張ったことはアルバイトなんだよな~
書いちゃダメなのはわかったけど、じゃあどうすればいいのか教えてくれよ!
とあなたは考えていると思います。
もちろん「ダメな理由」だけ主張しても意味がないので、あなたにとっておきの表現方法をお教えいたしますね。
僕がESでも面接でも話していてウケが良かった表現方法は「研究(≒勉学)とアルバイトの両立」です。
この表現には以下のような意味を含みます。(と、僕は思っています)
- 別のことにも打ち込みつつ研究もしっかり取り組んでます!
- ダラダラやらずに時間を意識して研究に取り組んでいます!
順々に説明します。
別のことに打ち込みつつも研究に取り組んでいます!
研究に取り組め!とは言ったものの、仮に以下のような人材がいたらあなたはどちらを採用しますか?
- 研究だけに取り組み、筆頭著者論文を一本執筆
- 研究とアルバイトに取り組み、筆頭著者論文を一本執筆&年103万円稼ぎました
もちろん「研究の難易度が違ったりするから、一概に成果のみで判断するのはナンセンス」というご意見もわかります。
ただ、前述したように採用担当は就活時期に何百人〜何万人ものエントリーシートを読む必要があります。
エントリーシートの形式は色々ありますが、例えば「志望理由を400字で書け」という設問があるとしましょう。
仮に1万人のESを読むとしたら、4,000,000文字を読まないといけないわけです。
これは発狂不可避ですね。
そんな膨大な量を読まないといけないという状況の中、「研究の難易度が違うから、その難易度をしっかり見抜いてくれ!」という要望が本当に通るのかを考えてみましょう。
ぶっちゃけ無理です。
しかも人事は物理、化学、生物、情報など多岐にわたる研究内容を見ないといけません。
当然そんなに広い範囲で科学を熟知している人は少ないです。
例えば、物理を専門とする学生の研究難易度、生物を専門とする学生の研究難易度。
これらを比較することなんてできませんよね。
だからこそ「研究とアルバイトを両立させる学生か…面白いかも。」と思わせることができる「研究(≒勉学)とアルバイトの両立」という表現はおすすめ。
ダラダラやらずに効率よく研究に取り組んで成果を出す
企業で研究をやる上で「限られた時間内でいかに最高の結果を出すか」という考え方は必須です。
なぜなら企業はあなたの労働時間に対して給料を払わないといけないから。
ダラダラ働いているだけの人に多く給料を支払うなんて、あなたが経営者だとしたら絶対に嫌ですよね…笑
さらに時短やワークライフバランスなど、昨今の社会情勢を加味すると、長時間働けば良いという発想は徐々に無くなりつつあります。
それゆえ学生の頃から「効率良く業務をこなす」という発想を持つ学生は、企業からも興味深いと思ってもらえるでしょう。
「研究(≒勉学)とアルバイトの両立」という表現、ぜひご活用ください。
アルバイトを強調してOKなのは研究で成果を出している人
とはいえ「絶対に」アルバイトを書いてはいけないということではありません。
研究でしっかり成果を出している人であれば「アルバイト」に最も打ち込んだと主張してもOK。
例えば学会賞を何回も取得しているとか、筆頭著者論文を何本も書いているとか。
「アルバイトをしながら研究でも“一般学生以上の”成果を創出しているなんて凄い!」
と思わせる業績を持っているなら、むしろアルバイトを強調してあげましょう。
研究で成果を出している人は、逆に「研究以外で頑張ったことは?」と聞かれがちですからね。
自分は周りよりも研究で成果を出している!と自負できる人は、研究以外の+αを全力でアピールしてやりましょう!
というわけで本記事は以上です。
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「なるほど、こういった表現方法もあるのか」という気づきを得られること間違いなしです!
ぜひ満足のいく就活を。
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ではではっ
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