○企業研究にかける時間って皆どれくらいなの?
○大体で良いから企業研究にかける時間を知りたい。
○ネット上の情報は文系寄りが多いけど、理系寄りの情報が欲しい。
本記事では上記のご要望にお答えします。
本記事の内容
- 前提:企業研究にかける時間は、その企業への志望度で変わる
- 注意:本当に行きたい企業から企業研究をしていくべし
- 第一志望群なら、企業研究にかける時間は1~2日【徹底的に】
- 滑り止め群なら、企業研究にかける時間は半日以内【楽しよう】
- 「たった○○時間で企業研究を終わらせるテクニック系」は嘘っぱちです
大手企業で研究しているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。
就活では製薬・食品など様々な分野から研究職・研究開発職の内定をいただいています。
就活をする上で、絶対に避けては通れない企業研究。
やらなきゃいけないのはわかっているけど、そもそもやり方がわからない。
という理系就活生の方も多いと思います。
結論から言ってしまうと、
- その企業の志望度に応じて企業研究の時間を変える
- 志望度が高い企業から企業研究を徹底的にしていく
ということを意識しながら企業研究を勧めればOKです。
- ライバルと差をつけられる企業研究をしたい方
- 周りよりも企業研究しないとやばいと思っている方
- 企業研究に必要な大体の時間を知りたい方
目次
前提:企業研究にかける時間は、その企業への志望度で変わる
企業研究って何すればいいんですか?
企業研究ってどれくらいの時間かければいいんですか?
こういった悩みは理系就活生の方からよく聞きます。
前者に関しては弊ブログ記事「理系の企業研究のやり方を徹底解説!【研究開発職を志望する院生へ】」が詳しいのでそちらを参考にしていただければ。
一方で、企業研究にどれくらい時間をかければ安心できるのか、定量的な情報ってないですよね。
ただ企業人になってみて改めて思うのは、確かに「○○時間企業研究にかければ大丈夫!」という基準は無いなということ。
大事なのは、志望度の高い企業にどれだけ自分の限られた時間を投下するかです。
企業研究にかける時間は、あなたの志望度の高さによって変動します。
注意:本当に行きたい企業から企業研究していくべし
これから企業研究をしようと思っているあなた、企業研究は絶対に志望度の高い企業から行うようにしてください。
なぜなら今の就活は非常に短期決戦で、本当に行くかどうかもわからない企業に時間を割いている場合ではないからです。
例えば僕の知り合いで、選考が早い企業を滑り止めとしてたくさん受けていた人がいました。
その人の言い分は「たくさんの企業にES出して面接した方が本命企業を受けるときに役立つ」というもの。
確かにそういう考え方もあるか…と当時はあまり疑問に思っていませんでした。
が、結果的にその人は以下のような散々たる結果になっていました。
- エントリーした企業が多すぎて調査が全然終わらない。
- 調査量が少ないため、ES出しても低クオリティで落ちる。
- 滑り止め企業へES出すのに夢中で、肝心の本命企業エントリーを忘れる。
- バンバン「お祈り」をくらい、精神を病む。
- その後どうなったか知らない。
本命企業のために受けた滑り止め企業に邪魔をされるという典型的な例だと思います。
断言しますが、たくさんの企業にエントリーしても本命企業の内定率が上がることはありません。
本命企業の内定率を挙げたいなら、本命企業に割く時間を増やすしか方法はないです。
だからこそ企業研究は「志望度の高い企業」からやっていくようにしましょう。
限られた時間を有効活用する意識が大事です!
「就活は数打ちゃ当たる」論を正面から叩き斬った記事です。
5社しかエントリーしてなくても内定バンバン獲る人もいますよ。
関連記事 就活の「数打ちゃ当たる」理論のウソ・ホントを解説【多く受けるの無駄無駄無駄無駄ァッ!】
第一志望群なら、企業研究にかける時間は1~2日【徹底的に】
あなたが心の底から行きたいと思う企業ならば、丸1~2日かけて徹底的に企業研究するのが大事です。
なぜならあなたが行きたいと思う企業はライバルも行きたいと思っていて、これくらいやらないと差別化できないから。
なぜ差別化できないと言えるのか?
その理由は下記の通りです。
- 半日程度の企業研究では周りのライバルと差が付かない
- 1~2日まるまる費やせば、効率関係なくある程度差別化できる
順々に説明します。
半日程度の企業研究では周りのライバルと差が付かない
本命クラスの企業研究には1~2日使え!というのは、僕が過去に超優秀な先輩から聞いたアドバイスです。
ぶっちゃけ最初聞いた時には「な~に言ってんだこの人は、そんなにやる必要ないでしょ」と思っていました笑
でも企業研究を実際にやってみて気づいたんですが、半日くらいの企業研究では周りの同期や友人と情報量に差が付かなかったんですよね。
僕が知っていることは、周りも同じくらい知っている。
これって、けっこうヤバいと思いませんか?
企業研究で差がついていないということは「御社の魅力が~」をESや面接で語る時に、
「また来たよ…。ウチの○○が魅力的っていう就活生」
と人事から思われてしまう可能性があるってことですね。
周りと差が付かない努力は、やっていないのと同じです。
1~2日まるまる費やせば、調査効率は関係なく差別化できる
一方で、1~2日をまるまる費やして1社を徹底的に調べれば、その調査効率が低かろうと周りのライバルとけっこう差別化できます。
これは僕の実体験。
1~2日かけてガッツリ調査した企業について友人と話すと、「え?そんな情報どこにあった?」と言われるように。
半日だとその人のスペックとかで情報量に差が付く可能性もありますが、1~2日調べれば情報量はほぼ最高値に達します。
企業研究にどれだけの時間をかければ良いのか?と悩む方は、騙されたと思って1~2日かけて1社を調査してみましょう。
「おお、本当に情報量で優位に立てている」と実感してもらえるはず。
企業研究なんて適当で良い、という意見は無視せよ
もしかしたらあなたの先輩には「企業研究なんて適当で良いんだよ」とか言う人がいるかもしれません。
しかもそういう先輩に限って、優良企業に内定を獲っていることもあります。
そういう先輩を見ていると「自分も同じように適当で良いや~」と思ってしまいがちですが、絶対にやめましょう。
なぜならその先輩が他者を圧倒できる才能、実績を持っているだけの可能性があるから。
実際に僕の知り合いの先輩にこういう人がいました。
- トリリンガルでペラペラ
- スポーツでインターハイ出場
- イケメンで性格良し
- 研究も優秀で学会賞多数
こんなチートキャラ、企業研究なんていらないに決まってますよね?
黙ってても企業からオファーがかかるレベルの化け物は、残念ながら一定確率でいます。
そういった先輩が「企業研究なんてやってない~」と言っているだけだとしたら?
凡人が同じことしても簡単に散っていくだけですよね。
人間は楽したがる生き物なので、こういった言葉に誘惑される気持ちもよくわかります。
が、一旦冷静になって自分を見つめなおすことをおすすめします。
僕のように「自分は凡人だ…」と思っている就活生は、凡人なりの戦い方があると悟れば十分に才能人と戦えます。
そういう意味で、やはり本命クラスの企業研究にはしっかりと時間をかけるべきですね。
研究開発職に特化して「企業研究のやり方」を解説した記事です。
関連記事 理系の企業研究のやり方を徹底解説!【研究開発職を志望する院生へ】
滑り止め群なら、企業研究にかける時間は半日以内【楽しよう】
一方、滑り止め群の企業の場合、企業研究にかける時間は少なくてOK。
半日くらいしっかり集中して調べれば十分かと。
理由としては下記の通り。
- あくまで滑り止めだから。本命企業の邪魔になってはいけない。
- 本命企業の徹底調査で、比較したい点だけ調べればいいから。
滑り止め企業はあくまで「滑り止め」というスタンスを崩してはダメです。
滑り止め企業の企業研究は当然ですが、本命企業の調査が一通り終わってからやるもの。
本命企業の調査がエントリーやES提出日に間に合わなければ、滑り止め企業は「ゼロ」になるのが普通です。
滑り止め企業は、本命企業選考に邪魔にならないようにしましょう。
受けるにしても例えば、選考が本命よりも早いから面接の練習をしよう!という目的で数社エントリーする程度。
また、あなたはすでに本命企業でかなりの調査をしているはずで、他の企業を調べる際の効率がグンと上がっているはず。
だからこそ本命企業のようにまるまる1~2日もかける必要はなく、半日くらい集中して調査すればOK。
本命企業と比較してどうか?という視点が身に付いているので、自分が調べる情報だけ調べてサクッと終わらせましょう。
「たった○○時間で企業研究を終わらせるテクニック系」は嘘っぱちです
ネットを調べると「たった○○時間で企業研究を終わらせるテクニック!」みたいな記事が散見されます。
が、それで企業研究が完了するほど就活は甘くないですね。
そんな記事に頼るくらいなら、僕も当時活用していた「就活ノート」みたいなサイトを見たほうが100%良いです。
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周りのライバルよりも差をつけて優良企業の内定を獲るのは簡単なことではありません。
企業によっては100人くらいの採用枠に数万人規模の募集があるわけですから。
企業研究は調べれば調べるほどライバルと差が付けられるので、仮に実績がなくても勝負に持ち込める領域です。
自分の本命企業に内定を獲って、自分が敷いた人生のレールを突き進みましょう!
というわけで今回の記事は以上です。
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ではではっ
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理系学生に向けた就活ノウハウなどをまとめた記事もぜひどうぞ!
読んであなたの内定率をアップさせてくださいね。
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