研究職の転勤ってイメージわかないんだけど実際どうなんですか?
もしあるなら事例が知りたいのですが。
当記事では上記のご要望にお応えいたします。
本記事の内容
- 研究職の転勤はどういった場合に起こるのか?【5つの事例から解説】
- 自分のスキルアップに繋がる転勤はどんどん狙うべき
大学を修士課程で卒業後、企業で日々研究に取り組んでいるくりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。
「海外研究留学」という名の転勤を虎視眈々と狙っている研究者です。
当記事は「研究職の転勤」にどのようなケースがあるか、理系学生・院生に向けて詳しく解説していきます。
実際に僕が聞いた事例を5つほど挙げておりますので、企業研究職への理解を深められるはず。
数分で読めますので是非ともどうぞ!
目次
研究職の転勤はどういった場合に起こるのか?【5つの事例から解説】
研究職の転勤として、僕がよく聞くケースは以下の5つです。
- 海外研究留学による転勤
- 研究所移動による転勤
- 職種変更による転勤
- 家族事情による転勤
- 海外支社への転勤
順々に説明してきますね。
海外研究留学による転勤
研究職にとって一番可能性が高い転勤といえば「海外研究留学」です。
留学理由としては、企業に必要な技術を獲得するため、これから伸びゆく若き海外PIとコネクションを築くためなどがあります。
研究者なら誰しもが「一度は海外で研究してみたい」と思うはず。
企業では給料をもらいながら、その挑戦権を獲得することができるので非常に魅力的です。
企業によっては「対象はPh.D取得者に限る」などの暗黙ルールがあったりしますが、修士卒研究職でも海外留学することは可能。
修士卒で「研究職」としてのキャリアを積みたいなら、海外留学経験は非常に強力な武器になります。
あなたがもし修士卒で研究職に就くつもりなら、何が何でも手に入れたい転勤例だと思います。
研究所移動による転勤
「研究所間の移動」のために転勤するというケースも研究職には多いです。
企業によっては国内に複数の研究所を持っているケースもあります。
ざっくりと言えば、関東に研究所1つ、関西に研究所1つみたいな感じですね。
例えば関東の研究所が「基礎研究」で、関西が「開発研究」みたいな場合を考えてみます。
あなたが基礎研究をしていて、運良く有用なモノを見出すことができた場合、その成果は開発研究にステージアップします。
「あとは開発にお任せ~」みたいなケースもあるのですが、企業人としてのスキルを積ませるために研究→開発に異動となる場合も。
この場合は基礎研究の関東から、開発研究の関西に転勤することを意味します。
企業によって風土が異なるのは重々承知していますが、こういう事例で転勤する研究職はけっこういますね。
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職種変更による転勤
研究職から別の職種に異動することになった場合、転勤になることが多いですね。
例えば国内企業では、研究所が都会から離れた郊外に置かれていることもあります。
一方で、本社は東京・大阪などの都会に設置されていることが多いですよね。
もしあなたが研究職から技術営業や知財にジョブチェンジすることになった場合、研究所→本社に移動することになります。
あと別ケースとしては、研究職→生産職に異動して国内工場に転勤するなども考えられます。
工場は割と郊外や田舎に設置されていることが多いので、都会育ちの人だと文明の退化に苦しむことになります笑
海外支社への転勤
海外研究留学とは少し異なり、このケースは会社の海外支社に移るケースです。
研究関連の仕事を10~20年くらいして、かつそこで成果を挙げた人が、昇進に合わせて海外支社に出向になるケースが多いですね。
研究から現場、研究から事業、という経験を積ませるために転勤になるとイメージしてもらえれば良いかと!
ただしこの場合、2~3年と期間が定められてる海外研究留学とは異なり、いつ日本に戻ってこれるのか決まっていないことに注意ですね。
例えばアメリカの支社で数年経験を積んだ後は、ヨーロッパの支社に飛ばされるみたいなケースもあります笑
家族事情による転勤
共働き世帯だと、家族事情で転勤になるケースを良く聞きます。
例えば夫婦同じ企業で働いていたとして、片方が海外転勤になってしまうケース。
これは転勤になった方が単身赴任することも可能ですが、いつ帰ってこれるかわからない場合はそういうわけにもいかないですよね。
その場合は結構辛いですが、残された側は「仕事を休職・退職して」片方についていくこともあります。
そうなると共働き世帯は収入が半減するので、家計として大打撃なんてものじゃないですよね。
あとは片方が国内の別県に転勤となったため、もう片方がジョブチェンジ(営業職とか)してついていくというパターンもありますね。
共働き世帯にとっては、転勤は人生に大きく影響を与えるイベントだったりします。
前項で挙げた通り、研究職でも国内転勤・海外転勤は普通にあるので、もしそうなった場合のリスクヘッジはしっかりしておきましょう!
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自分のスキルアップに繋がる転勤はどんどん狙うべき
というわけで当記事では「研究職の転勤事例」に関して解説しました。
当記事は国内大手の研究職として従事する僕の視点から書かれたものなので、外資や中小企業では必ずしも当てはまらないかもしれません。
しかしながらこういった事例を事前に知っておくことは、あなたのキャリアプラン設計にかなり役立つはず。
知るだけでもかなり社会人としての視野が広がりますし、研究職一辺倒な考え方に染まらずに済むと思います。
研究職の転勤は自身のキャリアアップに繋がるケースも多いので、転勤を嫌がらず、チャンスがあるなら飛び込むべし。
会社員で“研究職だけ”をやっていける人は、本当に稀有な存在です。
特に今の社会情勢を見ると研究職が削減される例も散見されますし、研究職以外の経験・視野は早めに磨いておくべき。
企業人になるのであれば、多様なスキルを身に付け、柔軟に生き方を変えていけるように今から備えていきましょう!
というわけで当記事は以上です。
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ではではっ