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■企業研究職の人はどんな時に「やりがい」を感じてるの?
■「企業で研究する」ってどういう感じなのかわからない…
■大学研究での「やりがい」とはどう違うかも知りたい。
こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
ここで解説する『企業研究職のやりがい』を把握してもらえれば、企業研究職のイメージを入社前に理解できます。
なぜなら当記事では、企業研究職として3年以上キャリアを積んでいる自分が本音で『企業研究職のリアル』を語るからです。
この記事を読めば『研究職って何してるかよくわからんぞぉぉ!!!!』という悩みはなくなりますので、じっくり読んでみてくださいね。
数分で読めますし、ぜひ最後までご覧ください!
なおアカデミアと企業研究の違い5選【それぞれ3年以上経験した自分が徹底解説】という記事も、当記事に興味をもったあなたにおすすめ。
研究したいなら就職して研究職をおすすめしたい理由【楽しい日々が訪れます】という弊ブログ記事とあわせてご覧ください。
目次
企業研究職の「やりがい」5つ
私が企業研究職として日々活動する中で『これはやりがいがある』と感じることは以下の通りです。
順々に説明してきますね。
自分の仮説を検証・証明すること
大学でも同様だと思いますが、『自分の仮説を検証・証明すること』は非常にやりがいがあります。
特に『今持っているスキル』に加えた新たなスキル(実験技術など)を身に付け、それを十二分に活用して仮説を証明できたときは『やった…!』と思います。
企業だと仮説通りの結果が出て『価値がある』と認められたら、テーマを担当してくれる人員が増えることもあります。
人員が増えると『これやりたい…でも人手が…』という問題が解決できますし、自身がテーマリーダーやプロジェクトリーダーになることも。
予想外の結果が出た&企業利益に繋がりそうな場合、それがいかに価値あるか『周りを説得する能力』も研究者としての腕の見せ所。
その予想外の結果を価値あるものと納得してもらうことができれば、進行テーマに組み込むことも可能です。
企業研究でもそういった『予想外』から研究が発展するので、余談ですが『企業だと自由に研究できない』というのは割と迷信だと考えます。
自分の研究成果を開発ステージに上げること
企業研究職の仕事は『自分の研究成果 or モノを開発ステージに上げること』。
言い換えると、自分の研究成果から創出されたモノが開発・生産・販売に値するか、別の人が判断するステージまで上げることです。
基本的にそこまで到達するには数多の失敗を積み上げていく必要がありますが、開発ステージに上げることは企業研究職の「やりがい」そのものでしょう。
ちなみにテーマがステージアップすると『社内人脈が一気に広がる』点がGOOD。
色々なバックグラウンドを持った方と繋がれるようになり、自分から積極的に頼れる人も増えます。
なお研究テーマが開発ステージに上がると、そのテーマに割かれる人員がドッと増え、一気に研究が進むようになります。
自身の研究成果が開発部門の方々に使ってもらえるのは感無量ですので、研究職を目指す人は是非ゴールの1つとして考えてもらえればと思います。
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自身の研究に対する「応援者」を増やすこと
自分の研究に対して「すぐにやろうよ!」と言ってくれる応援者を増やすことは非常に『やりがい』があります。
というのも『社内応援者』がいなければ研究を進めていくのは困難 or 1人で寂しく細々と研究するハメになり、モチベーションが上がらないからです。
特に企業では『研究費の配分決定権限を持つ人』が“非研究職”であることも少なくありません。
そういった方に自分の研究を理解してもらうために、相手のクセを情報として仕入れて発表資料をつくり込むことも…。
全ては『これは当社でやる価値がある』と、自分の研究に投資してもらうため。
『そのためなら泥水でもすすってやるぜ!』くらいの勢いで研究テーマを提案します。
『本当に良い研究なら周りから来てくれる』みたいなことが研究界隈では言われたりしますが、それは『研究者同士』が前提かなと。
研究に関わっていない人たちが「本当に良い研究かどうか」を見抜くのは困難です。
というかそんなことしている暇は絶対にない。
だからこそ研究サイドから何度も出向いて説明しに行かないと『研究価値』を社内の人達に伝えることはできません。
「社内営業」が心底苦手でやりたくないという方もたくさんいますが、個人的には「社内営業」ができる研究職は頭一つ抜けるかなと思ってます。
「企業内でのびのびと研究がしたい!」という人ほど、研究力だけでなく営業力も磨くと社内で一目置かれる存在になれますよ。
人々のニーズを徹底的に考えて「研究テーマ」を創ること
人々のニーズを想像して、解決策を考えて、「これができたら売れるだろう」と思案して、「でもこれは研究しないと達成できない」と悟り、「じゃあやろう」と提案する。
人々のニーズを考えて研究テーマを考えることは研究職の醍醐味であり「やりがい」だといえます。
なぜなら自分が大学で研究を行っていたときには、
「コストは?」
「顧客層は?」
「既存製品との比較は?」
「いくら売れるの?」
「いつまでに販売できるの?」
といったことまで“本気で”考えてはいなかったからです。
企業の研究だと「顧客のためにならない(≒製品にならない)研究」はできません。
そんな研究を提案した日には、上司が苦笑いしながら優しく(or 厳しく)rejectしてくれます。
あと顧客ニーズを必死に探るのも大事ですが、それだけなく収益を上げるための『ビジネスモデル』を考える必要があります。
これは研究だけしかやっていないと全くイメージできない領域でして、自分も日々以下のような書籍から学んでいます。
なお上記の本は「最弱レベル」だった自分のビジネススキルアップに役立った本なので、企業研究職に興味がある人は今すぐポチってみてください。
かなりの良書なので後悔しません。
このように「企業研究職」は「研究者」でもあり「ビジネスマン」でもあるので、両方に興味がある人にとっては大変やりがいのある職種と言えます。
「この製品のおかげで助かった」と顧客から言ってもらえる製品を生み出すこと
それに貢献する研究をする。
これこそが企業研究職の「やりがい」だと思います。
なぜなら「企業」とは「人々の悩み・願望(≒ニーズ)」を満たす製品を創り出し、その対価として「お金」をいただく存在だから。
例えば研究職の知り合いから聞いた話だと、顧客から「この製品のおかげで助かったよ。ありがとう。」と言ってもらえた時は企業研究をやってきた意味を悟る…とのこと。
もしあなたが「何のために研究しているかわからない」と日々悩みながら研究しているのだとしたら、企業に来るとその理由が見つかるかもしれませんよ。
『顧客』に焦点を合わせた研究をするのが企業なので、間違いなく研究目的を見出せると考えます。
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研究のやりがいがわからないなら企業においでやす
上記で紹介した『企業研究職のやりがい』を知ってもらえれば、企業で研究するイメージが湧くはずです。
最後にもう一度内容をまとめておきますね!
企業研究職のやりがいとは?
- 自分の仮説を検証すること
- 自分の研究成果を開発ステージに上げること
- 自身の研究に対する「応援者」を増やすこと
- 人々のニーズを徹底的に考えて「研究テーマ」を創ること
- 「この製品のおかげで助かった」と顧客から言ってもらえる製品を生み出すこと
もしかするとまだ研究職に就いていない就活生のあなたにとっては、上記がすぐ理解できるわけではないかもしれません。
しかしここに挙げている『やりがい』に対して「良いじゃん!」と思ったのであれば、あなたは企業研究職に向いています。
私は研究職に就いてからさらに研究が好きになったので、元々研究が好きな人は更に好きになる可能性あり!( ゚Д゚)クワッ
当記事が『研究者としての進路どうしようかな…』と悩んでいる方の一助になれば幸いです。
あと最後に、当記事でご紹介した書籍をもう一度紹介しておきますね。
入社後にいずれ買うことになるんじゃないか…と思うので、学生の段階で購入して目を通すだけでも価値がありますよ。
特に就活で『ビジネスにも興味がある!』と主張する際の根拠として、上記のような本を読んだ経験はアピールに繋がりますので。
というわけで当記事は以上です。
ご一読ありがとうございました。
なお『大企業研究職のメリット・デメリット』についても知りたい就活生は以下の記事もお役に立つはず。
ぜひご一読ください。
関連記事 大企業で研究職に就くメリットデメリット5選【企業人が本音で語る】