論文を書きたいけど、正直何から手をつければ良いのかわからない。
論文の書き方を手軽に学べる本はありますか?
あ、紹介されすぎても買えないので紹介数は少なめで。
当記事では上記のご要望にお応えいたします。
本記事の内容
- 論文の書き方が学べる本のおすすめ5選
- 論文の書き方は本から徹底的に真似しまくるのがベスト
修士で大学を卒業後、大手企業で研究しているくりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。
修士課程までの3年間の研究成果で、筆頭著者論文を複数書くことに運良く成功しました。
当記事では「論文の書き方」を学ぶためにおすすめしたい本を5冊ご紹介します。
実際に僕が学生時代に買ったものや、論文を書くときに指導教官からお借りした本をまとめております。
論文は研究内容こそ独創性が必要ですが、書き方に独創性は必要ないです。
いくつかの本で「論文の書き方」を学んで、そこに書かれた英文表現などを拝借すればOK。
当記事の本を参考にしてもらえれば、あなたの論文執筆に対する悩みを解決し、執筆時間も短縮してくれるでしょう。
- 業績を残すために卒業までになんとしても論文書きたいという方
- 就活でライバルと差をつけるために業績が欲しい方
- 博士課程進学が決まっている方
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目次
論文の書き方が学べる本のおすすめ5選
僕があなたにおすすめしたい本は以下の通りです。
これらの本の何がおすすめなのか?
1つずつ解説していきますね。
なぜあなたは論文が書けないのか?
Amazonの「医療・医学情報学」分野でベストセラー1位に輝くこの本。
2016年に発売以降、累計3万部売れている人気書籍です。
論文を書こうとする際に陥りやすい落とし穴だったり、論文を書く際に知っておくべきことが40の質問形式でまとめられています。
一例ですが、以下のような質問が挙げられていますね。
- Q1 何のためにあなたは論文を書くのか,明確な答えがあるか?
- Q10 論文作成中,ついネットやメールをしていないか?
- Q12 論文作成中にデータが不十分だと感じて筆を止めていないか?
- Q19 論文のテーマに関連した文献を30 以上集めて目を通したか?
- Q20 モデルとなる論文が3 本程度見つかったか?
いわば「論文を書くために知っておくべきチェックリスト」的な本と言えます。
これから英語論文を書こうというあなたにはもちろん、卒論・修論を書こうとする理系学生にもおすすめしたい本ですね。
「なぜか論文が書けない…」と悩むのも時間の無駄ですので、この本を買ってあなたの時間を節約しましょう。
ぜひ手元に置いておきたい一冊ですね。
成果を生み出すテクニカルライティング ── トップエンジニア・研究者が実践する思考整理法
これは今年の2月に発売されたばかりの本ですが、個人的に「人生で買ってよかった研究系書籍ベスト3」に入ります。
冒頭で述べた「神書」はこれのことです。
研究・開発の成果が出なくて困っていませんか?
そんなとき振り返ってほしいのは、あなたの研究開発におけるコミュニケーション能力、なかでも「テクニカルライティング」の能力です。
適切な文書化を行うことは、「やりたい研究の企画・予算が通りやすくなる」「論文が査読に通りやすくなる」
といった直接的な目的に役立つだけでなく、思考を整理し、研究・開発それ自体をスムーズに進めるための方法でもあるからです。
論文だけでなく日々の進捗報告、プレゼン、企画書などに使える「黄金フォーマット」と呼ばれる手法について解説してくれています。
一度でも指導教官に「お前の報告はよくわからん」と言われたことがある人は、絶対に買いです。
適切な文書化は、研究者として避けて通れぬ道。
理科系の作文技術
理系学生で知らなければ、もはや「エセ理系」と言われてもしょうがないほど有名なこの書籍。
1981年に出版されて以来、なんと100万部売れている名作中の名作です。
理系学生であれば誰であれ、この本は持っていて良いです。
というか持つべき。
ちなみに「でも1981年出版の本とか堅苦しい表現多そう…」と思ってしまったあなた。
以下のように漫画版も出ているので、こちらをご参考ください。
何度でも読み返す価値がある本ですので、あなたのデスク横にどうぞ。
アクセプトされる英語医学論文を書こう! −ワークショップ方式による英語の弱点克服法
僕が初めて論文を書くときに、「何か良い本ないですか?」と指導教官に聞いたら貸してくださった本です。
「英語医学論文」と書かれている通り、この本はバイオ系論文を書く方におすすめしたい。
この本は「長年、日本で英語論文の校訂・添削を手がけてきた方」が執筆されています。
それゆえ論文執筆において日本人が特に苦手とする英語の弱点とその克服法をわかりやすく解説してくれています。
日本人の陥りやすい間違いやよくある質問に対して、具体的な表現・記述方法が書かれているので非常に重宝するかと。
Amazonでの評価もめちゃくちゃ良い本ですので、購入して損はないです。
できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか
この本はタイトル通り、いかにして多くの論文を執筆するかに焦点を当てた本です。
「自分は1報だけでは満足できない!」
「自分はたくさん書いてライバルと差をつけるぞ!」
と思っている理系学生にはうってつけの本と言えるでしょう。
当書籍の説明にもありますが、いかにして論文執筆のモチベーションを上げ、精神的負担を軽くして論文執筆に取り組めるようにするかについても詳しいです。
前項でご紹介した「なぜあなたは論文が書けないのか?」とこれの2冊持っておけば、論文執筆の精神論部分を網羅できるはず。
研究をゴリゴリやりたい人のモチベーションを、さらに上げてくれる本だと考えます。
論文の書き方は本から徹底的に真似しまくるのがベスト
というわけで「論文の書き方を学べるおすすめ本」について紹介しました。
学術論文しかり、卒論・修論しかりですが、研究室の先輩に書き方を教わるよりも絶対に「本から学ぶ」ことをおすすめします。
なぜならあなたの先輩と今回紹介した本を執筆した方々では、くぐってきた修羅場の数が違うからです。
僕も当時は博士課程の先輩に「論文ってどう書いたらいいんですか?」と聞きましたが、「本を読め」で一蹴されました…笑
ただし「本や論文で書かれていることを徹底的に真似ろ」というアドバイスは何度も頂きました。
論文を我流で書くのはさすがにしんどいと思いますので、これらの良書を買うことで、あなたの貴重な研究時間を節約してくださいね。
というわけで当記事は以上です。
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ではではっ
>>「成果を生み出すテクニカルライティング」をもう一度見てみる
>>「アクセプトされる英語医学論文を書こう! 」をもう一度見てみる
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