<当記事でわかること>
■「研究室に行きたくない」という現状を変える方法
■嫌いな環境を変えていくための方法
当記事では「研究室が嫌いだけど研究自体は好き」というあなたに向けて、その現状を変えるための方法を解説します。
執筆者のくりぷとバイオ(@cryptobiotech)は現在“研究職”として企業で働いています。
割と研究室時代は激務で、ストレスで心身ともにボロボロになった経験があります。
研究室を辞めようと思った瞬間は数えきれないほどです。
当記事では「研究室に行きたくない」と悩むあなたが、現状を変えるために大事にすべき考え方を5つ解説します。
実際に自分が「辛い」と思っていた時に意識していた考え方ですので、真似してもらえばあなたの負担を軽減できるでしょう。
この記事は数分で読めます。
研究室は嫌だけど、研究自体を諦めたくないという方はぜひご一読ください。
目次
研究室が嫌い。でも研究は好き!という学生が意識したい5つの考え方【脱・研究室に行きたくない状態】
研究室に行きたくない。でも研究自体は好きだからなんとかしたいと思っている方におすすめしたい考え方は以下の通り。
1つずつ説明しますね。
研究室の何が嫌いなのかを明確にしよう
研究室が嫌いというのは様々な理由がありますので、まずその嫌いな部分を可視化しましょう。
研究室は嫌い!という学生の理由例
- 指導教官の無茶振りが嫌い
- 先輩が横暴すぎて嫌い
- 同期と相性が合わなくて嫌い
- 下についている後輩が全くやる気なくて嫌い
- 自分だけに雑用が多く振られて嫌い
- この研究分野が面白くなくて嫌い
何が嫌いなのか自分の中で明確にすることで、いつ不快な感情が出てくるか把握できるようになります。
僕は「あまりの激務で研究室が嫌いになっていた」と悟ってから、1つのテーマを2つに分け、B4の学生にテーマを任せるようにしていました。
あとは「雑用が多すぎる!」ということであれば、自分がどれだけ多く雑用をしているのかを周りと共有して負担を配分したりするのが吉。
意外に「何が嫌いか?なぜ嫌いか?」を自分の中に落とし込めていない方が多いので、一度紙などに書き出してみるのがオススメです。
自分の味方になってくれる人を探す(孤独は危険)
「研究室にいる全ての人が嫌い」という総悲観主義の方はさすがにいないと思います。
あの人だったら話せるかな…という人がいるのであれば、その人とどんどん話して仲良くなりましょう。
悩みを話せる人がいるのは非常に重要。
僕も悩みを話したり、飲みに行ったりできる先輩や同期がいたから研究室生活を乗り切ることができたので。
辛い時は周り全てが敵に見えることもありますが、それは間違いなく“思い込み”なので心配しなくても大丈夫です笑
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「研究が好き」と周りにどんどん言う
研究室が嫌いでも「研究が好きだ」と周りに言うことは非常に大事です。
なぜなら「研究が好きです!」と言われて不快な気持ちになる科学者はいないから。
実際に僕も普段から教授や先輩・同期に「研究が好きだ」と明言してまして、そのおかげか何か問題があった時に助けてもらっていました。
思っていることを口に出すことは大事だなと思った瞬間ですね。
一方、仮にあなたが先輩だったとして「研究なんて嫌いです」と言う後輩とあまりディスカッションする気になりませんよね。
そう考えると、研究好きであればどんどん周りにそう言っていった方が絶対に得!
おすすめ論文とか紹介してもらえるようになったりしますし、そういった些細なことから研究室生活は楽しくなります。
研究から離れる時期があっても良い
研究室が辛くていなくなってしまう人は、どの研究室でも一定数いると思います。
そういう人はもう科学者として生きていくことはできないのでしょうか?
答えは「No」です。
僕の知り合いに研究室を半年以上休んだのにも関わらず、そこから復活して別人のように研究に取り組み、成果を出して卒業した先輩がいます。
そして今、その先輩は企業で研究開発職に従事している。
この例のように、研究が嫌になったら一度離れるという選択肢もありだと思います。
「研究者として生きていきたいならどんなに辛くても続けなきゃ…」と思うこと自体が不健全です。
研究は企業でもできるという事実を知る
学生の方からよく「企業だとアカデミアのような研究はできなくなるんですよね?」と聞かれます。
が、そんなことは全くないとお伝えしたい。
まだ明らかにされていないことを解明して世の中に貢献する。
これはアカデミア研究でも企業研究でも同じです。
確かに就職しようとすると指導教官から「企業に行ったらもう研究ができなくなるぞ」と言われるかもしれません。
しかしそれは経験上「嘘だと断言できる」ので心配しなくても大丈夫です。
むしろ僕は企業研究職についたおかげで、院生時代より面白くて、成果が出たときには製品化に繋がる研究ができています。
企業は研究開発費も豊富で、お金がないから実験できない…といったことも基本的にありません。
研究を進める上で資金難に悩まなくても良いのは大きい。
「アカデミアから出てしまったらもう研究はできません」という間違った知識には囚われないようにしましょう!
なお、そういった事実を聞くなら、やはり企業研究者の方に聞くのが一番てっとり早いです。
今はビズリーチ・キャンパスとかMatcher(マッチャー)など便利なOB訪問ツールもあるので、使わない手はないですね。
OB訪問を早い段階でしておくと就活でも有利になれるので、やったことがない人は是非とも一度試してみてください。
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研究室が楽しくないという理由で辞めてしまうのはもったいなさすぎる
「研究室に行きたくない」と悩むあなたが、現状を変えるために大事にすべき考え方を解説しました。
よく学生と研究や仕事の話で相談に乗っていると、「“環境”が嫌だからやめてしまいたい」という人が結構います。
ただこれは非常にもったいないこと。
環境さえ変われば自分の好きなことを続けていけるのであれば、その環境をどうやって変えていくかに力を入れるべきです。
好きなことを諦めてしまうのは非常に良くない。
好きなことを諦めてしまうと必ずそれが後悔で残り続けます。
しかもその好きなことを楽しそうにやっている人たちを見ると、嫉妬みたいな感情が出てきます。
そうなってしまうと周りに対して悪口を言ったり、どうでもいいことで自分の人生を使ってしまったりしてしまう。
自分が好きなのであれば譲らない。
好きなことやるために邪魔なものがあるんだったら取り除く。
そういった発想も大事です。
研究が好きだけど研究室が嫌いということであれば、大学院で研究室を変える・企業に就職する選択肢もあります。
あと企業に就職したけれど「やっぱりダメだ面白くない」となったら、どこかの大学に入り直すことも可能。
研究を続けるための選択肢は決して1つではないので、あまり重く考えず、自分の進みたい道を歩いていってくださいね。
というわけで当記事は以上です。
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